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金継ぎ。漆の滴る速度で筆を動かす。

今日から2024年度後半となりましたね。

いかがお過ごしでしょうか?

2年前より始めたお稽古ごとがあります。

それは金継ぎです。

ずっと憧れだったものが

素晴らしいお師匠様について

お習いできることになったのです。

芸術品の破損を修復するのにも

金継ぎは用いられますが、

私はもっぱら、日常の食器を継いでいます。

けれどお稽古は時に哲学的で

学ぶことがいっぱいなのです。

漆で線を書く時にどうしても

かすれたり滲んだりしていましたら

お師匠様の仰るには…

漆を筆にたっぷりとってから先をしごき

漆が木の幹を伝って落ちる速度で

筆を動かし描けば良いのです。

とのことでした。

なんと!

これは子育てそのものに

当てはまることではありませんか?

追い立てず

引っ張らず

その子の望む速度で

成長していったらよい。

もうまさしく

子育ての極意そのもの。

毎回のお稽古が

いろいろな意味で

大変楽しみなのです。